第6番 雲龍山 法隆寺 観音院(かんのんいん) -高野山真言宗-
  所在地:徳島県板野郡藍住町奥野字猪熊96 電話:088-692-2393
  御本尊:十一面観世音菩薩
  御詠歌:もろともに のりのおくのに わけいりて
               むくしょうじょうの みとぞなりぬる

藍住南小学校の北に、白塀をめぐらして、城塁をおもわせる寺が観音院であります。この寺は聖武天皇の神亀三年、勝道上人が諸国巡錫の節、聖徳太子の仏法興隆の霊告をうけて建立され、約千三百年の歴史を止めています。

大同年間弘法大師が、阿波国ではじめて土砂加持の秘法を行なったのも当寺であると伝えられています。

南北朝時代の貞治六年、四国管領となって入国した細川詮春(あきはる)候は、大和国子島山南清水寺より坂ノ上田村麻呂公の守護仏であった十一面観音と、一条天皇の勅宣で五帝六十五年間宮廷にまつられていた日本随一本地荒神という三宝大荒神王を当山に移し、応安三年正月この秘仏秘神の社堂を建立して以来、歴代国主の祈願所となりました。

その後、天正十年長曽我部の兵火によって、当山伽藍も灰燼に帰しましたが、今現存の秘神秘仏の社堂のみが、奇しくも難を免がれたのであります。それ以来、時の住房寛勝上人は、秘神秘仏の御宮殿開扉を堅く禁じられたのであります。この時から秘仏十一面観世音菩薩を本尊とし、観音院と名のるようになりました。

当寺は、上は細川六候、蜂須賀大谷奧殿など、また広く一般庶民の信仰厚く、幾多の霊験や川崎大権現、天満大神の物語りが伝えられています。

また藩主寄進の大理石手水鉢や、県下三蘇鉄の一つといわれる大樹があります。

さて日本三体、随一本地の三宝大荒神王を安置している当寺では、「どのお家もあらたかな三宝大荒神王を、お祀り下さい」と、御分躰の授与がなされています。家には必らず、お家の内の守り神として、三宝大荒神王をお祀りすることになっています。お仏壇と共に、三宝大荒神王をお祀りして、家内安全、福徳円満、お家繁昌の倖せな日暮しをしたいものであります。




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